microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の霞ヶ丘日記(51)

2014年(平成26年)1月19日(日)

僕の信仰は大したことはないが、聖母マリアにたいする崇敬の念は揺らぐことはない。年々、日増しに強くなっていくのを、感じる。午前7時40分頃に起床する。ガスストーブのスイッチを入れる。お風呂のスイッチを入れる。ブラインドを平行にして、外の状況を見る。快晴である。朝食を食べながら、国際ニュースを見る。アフガニスタンタリバンによる爆破事件があり国連職員を含む外国人が犠牲となった。タリバンの声明によれば、外国軍による空爆によって多数の市民が犠牲となった報復だという。入浴後に、衣服を着替えて自転車bicycleで、教会へミサに与りに行く。
一旦、外に出てみると快晴ではあるが風が強く、向かい風になる時は自転車を強く漕がなければならなかった。大腿四頭筋の弱さを痛感する。ミサは既に始まっていた。聖体拝領を受けた。ミサ後、信徒総会が開かれたが欠席してそのまま帰宅した。教会の隣りにある販売所でY紙を一部購入する。正午のニュースまでNNNドキュメント「反骨のドキュメンタリスト 大島渚 テレビへの遺言」を観る。大島渚(1932年/昭和7年ー2013年/平成25年)の強烈な疾走感がこちらにも伝わってくる。小山明子夫人、是枝裕和氏、田原総一朗氏等がインタビューに応えていた。観葉植物に水をやる。
午後6時からBSで大河ドラマ軍師官兵衛(3)ー命の使い道」を観る。今井宗久役の小西博之を久しぶりにテレビで観た。小西氏にとっては大抜擢ではないだろうか。戦国の地獄図を見るような場面が、多かった。
午後7時半から、ダーウィンが来た!「珍鳥キーウイ 飛ばない秘密」を観る。
いかのぼり きのふの空の ありどころ (与謝蕪村)
※ 1716年−1783年 : 大阪市都島区毛馬町生まれ。

日英修好400年:1858年:日英修好通商条約締結。1902年/明治35年〜1923年/大正12年:日英同盟。在日英国人数(2011年/平成23年):15496人。










2014年(平成26年)1月18日(土)

午前4時頃に目覚め、少し間をおいて起床する。用を足して二度寝しようと思ったが、iPhoneを見たのが悪く寝ることは出来なかった。iPhoneは今月に購入したばかりで、操作に手間取っている。お風呂のスイッチを入れる。朝食を作る。食べながら、world wave morningを見る。食後についてお風呂に入る。日立製の電気カミソリで髭を剃る。入浴後、メンソーレを手と顔に擦り込ませる。衣服を着替えて、いつもより早く出勤する。お天気は曇り。ひどく寒いとは感じない。気分もそんなに悪くない。今日も一日通しの仕事である。午前7時45分頃に出勤する。土曜日で楽に座ることが出来た。読書をする。1週間の仕事を終えてようやく、帰宅の途についた。外は暗くなり寒い。今、電車が来て乗車した。ドア付近は寒いので、座席の中央に座った。土曜日のこの時間が一番フリーに感じる時だ。読書しようと思うが、途中で眠くなるかもしれない。電車は空いていて、気が楽だ。
午後9時からBSで、世界ふしぎ発見!「絶海の孤島に眠っていた国宝八万点、海の正倉院 沖の島」を見る。宗像大社の縁起にとどまらず、大和政権の縁起にも関わる沖の島である。以前より関心があったが、何も調べもしないできたので、少しでも知識が深まればと思って観ている。神宿る島、沖の島、宗像海人族、素潜り漁、宗像一族が築いた古墳群、板状鉄斧(ばんじょうてっぷ)、金銅性壺鐙(つぼあぶみ)、空白の4世紀、4世紀頃に大和政権が成立したとする学説、宗像大社中津宮がある大島、神禰宜神職)、宗像一族の足跡→秋田県男鹿半島→椿→椿油を海面に垂らすと海中が見やすくなり、漁がしやすくなる。

オランダ商館専属絵師 川原慶賀(1786ー1860/万延元年) 作品:瀉血手術図














2014年(平成26年)1月17日(金)

僕は僕自身に言い聞かせる。簡素な生活を基本とすることを忘れてはならない。午前2時20分頃に勉強を終えて、就寝。午前6時45分にiPhoneのタイマーのおとで目覚める。体が重く感じられる。今日一日のご加護があるように主禱文と天使祝詞を各1回唱える。トイレでようを足し洗面を済ませ、お風呂のスイッチを入れ、朝食の準備をする。朝飯前に体重計に乗る。朝食を食べながら、国際ニュースを見る。ぼくは時々、ノスタルジーに襲われる時がある。いつそれがやってくるかは、わからない。何ともいいようのない複雑な感情がこみ上げてくる。自分はなんて遠いところにいるのだろうという思いにさせられる。自分の故郷を、少年時代を、過去の思い出をといったノスタルジーではない。強いて言えば、存在のノスタルジーと名付けたくなるものだ。

ジュリアン・ウオーカー著「伝染病の治療法」(2013年刊):表紙絵は瀉血と思われる。なんという表情をした顔だろう。息を止めて施術しているからだろうか。













2014年(平成26年)1月16日(木)

毎日ニュースを見ていると、現実とは恐ろしい夢の続きなのか?と思ってしまう。それほどまでに人間は悪魔も驚くような所業をやってみせる。
通勤電車の車窓から観た富士山は、神々しく近寄りがたい美しさを発揮していた。誰もいなければ、富士山天晴れ!と叫んでいただろう。
夕食後、眠気が襲い午後8時頃に床につく。午後11時半頃に起床する。来週の土曜日に単位認定試験があり、書斎で教材の「アフリカ世界の歴史と文化」を読む。一度読み終わっているので、2回目の読書となる。アフリカを知るためにはどうしてもイスラム教の理解が必要となってくる。全く知識が無いので困っている。付け焼き刃にもならず、読んでも文字が記憶野へ行かない。1.神への忠誠の告白 2.1日5回の祈り 3.施しものによる貧民への支援 4.ラマダーン月の断食 5.生涯に1度のメッカ巡礼の実行。 

イリアム・バード(william byrd:1543?-1623):イングランドで活躍したルネッサンス期の作曲家。イギリス国教会への改宗を迫られたがカトリックの信仰を生涯貫き、そのために迫害を受けることになったが、「ブリタニア音楽の父」と呼ばれ敬愛されている。














2014年(平成26年)1月15日(水)

午前零時からBS世界のドキュメンタリー「キング牧師とワシントン大行進」をみる。興味深い内容である。マーティン・ルーサー・キング牧師の演説は何度聴いても感動的である。神がかり的なものを感じる。
人生にアイデアとプランが欠如するとは、ブレーキとハンドルが利かなくなった乗り物に乗るようなものだ。人生に構想力をもって取り組むことは、理にかなったことである。合理的であることは、最終地点まで到達できる手応えを与えるものである。激流の中を枯葉にしがみつく一匹の蟻のように、荒波の中でも構想力を手放してはならない。人生は消滅することを望んではいない。価値と意味の創生のために役立てるべきである。
午後7時半からクローズアップ現代「親子になりたいけれど〜進まない養子・里親」を見る。以前にも紹介されたことがある愛知方式と今回大分の児童相談所が、取り組んでいる方式が紹介されていた。日本は他の先進国より極度に養子・里親になるパーセンテージが低く、圧倒的に施設で暮らす子どもたちが多い。日本人のアイデンティティーとは、どこまでも血縁にこだわることなのだろうか。日本人論としてのテーマも内包している内容だと思った。

ベートーヴェン(1770年ー1827年)の自筆楽譜。














2014年(平成26年)1月14日(火)

午前4時頃に目覚め、小用を足す。ガスストーブのスイッチをONにする。再び寝床に入る。イタリアの歌姫、Laura Pausiniの曲をiPhoneでイヤフォンをさしこんで聴く。イタリア語が心地よく感じられる。午前6時頃に起床する。そばを湯がいて朝食とする。食べながら、world Wave morningを見る。食後に入浴する。午前7時57分頃に出勤する。快晴だが富士山の方は雲があって観ることは出来なかった。車中で読書しようとしたが眠くて眠くて、ページを進めることが出来なかった。
午後7時半からクローズアップ現代を見る。今夜のタイトルは「あふれるポエム?! 不透明な社会を覆うやさしいコトバ」だった。見ていて興味深い内容だと感じた。これは若者文化なのだろうか、それとも企業経営者の管理ノウハウのひとつなのだろうか?
















2014年(平成26年)1月13日(月)

午前6時40分頃に目覚める。数分後に起床する。部屋が冷たい。直ぐにガスストーブを点火させる。設定温度は25℃。ガス給湯器のスイッチを入れる。洗面をし、日立製の電気カミソリで髭を丁寧に剃る。剃った後に近江兄弟社のメンソーレを顔に塗る。ひんやりする。書斎で読書する準備をする。イタリア製のデロンギのスイッチを入れる。部屋の温度は19℃と表示された。ブラインドの傾きを水平にして外の状況を見る。快晴である。部屋の中の観葉植物5鉢に水をやる。書斎が暖まるまでBSで国際ニュースを見る。
僕の精神はリバーシブルreversibleには出来ていない。不器用且つ不適なのだ。しかし、しっかりとした裏打ちをしたいと願い、日々励んでいる。
一日中書斎に閉じこもっていては、体に悪いと思い、夕方まだ明るいうちに散歩に出かける。電車にのって川越まで行く。docomoショップでIDとパスワードの再申請の手続きをして、それから紀伊國屋書店で立ち読みをし、ユニクロで買い物をして帰宅する。最寄りの駅ナカ東武ストアでミカンを二袋買い求める。帰宅する頃はもう暗くなって、寒さも厳しくなっていた。帰宅してから夕食を摂る。甘えと欺瞞を排除するために、冬の厳寒は有効である。それらを放置すれば後々、精神の貧困を招くことは明らかである。収穫の時に実っていない樹は切り倒される。
玉鉾の 道の神たち まひはせむ 吾が思ふ君を なつかしみせよ 
万葉集巻17:大伴家持の歌に対する、大伴池主の報贈和歌)

エミリー・デイキンソン(1830年ー1886年/明治19年):アメリカの詩人、生前に発表した詩は8編のみ。死後、1700編の詩が発見され世界的な詩人として認められることになった。生前は無名であった。病死で死因は腎臓病の一つ、ブライト病だった。

ルイ・パスツール(1822年ー1895年/明治28年):フランスの生科学者、細菌学者。「科学に国境はないが、科学者には祖国がある。」(パスツール



















 2014年(平成26年)1月12日(日)

昨日の午後11時からFOX MOVIESで南アフリカ映画「ッオッイ」を鑑賞する。何か標識がなければ、直ぐに僕は道に迷ってしまうだろう。今の僕には信仰が標識と言えるかもしれない。それがかろうじて首の皮一枚で繋がっているとしても。同伴者のナザレのイエスに語りかける日々を懐にしまい込む。言葉はぼくの命であり、魂の住処である。ぼくは確固たるものを持ち合わせていない。自分の弱さと不安定さに苛まれている。確固たるものも時間の前では、口ごもる。虚空の大海のなかで、必死に言葉の流木に掴まろうとする。ぼくにとって言葉の探求は絶対の探求でもある。
午前7時40分頃に起床する。洗面を済ませ、うどんを食べる。入浴して、身を清潔にする。午前9時50分頃に自転車で、聖体祭儀に与るために教会へ向かう。ミサはすでに始まっていた。ミサ後、隣にある販売所でY紙を購入する。ガストで1時間ほど読書する。自転車で遠回りして午後1時頃に帰宅する。遅い昼食を摂る。
午後6時からBSで、大河ドラマ「軍師神官兵衛 忘れえぬ初恋〜乱世に芽生えた淡い恋心」を観る。見ていてキャストがどうもしっくりこない。ミスキャストではないが、何かが邪魔しているように思われる。お笑い芸を持つ人もいて、見ていて笑いそうになる感覚に自然にスイッチが入るのである。それがリアリティーと緊張感を減少させているように思うのだが、果たしてどうであろうか。ワンシーンがショートコントになりかねない危惧を感じる。午後7時からNHKニュースを見る。桜島大噴火から100年がトップニュースだった。
午後7時半から、ダーウィンが来た!「強さ × 優しさ」を見る。今夜の主役はアヌビスヒヒである。ヒヒはサル目オナガザル科ヒヒ属に分類されるサルの仲間である。ヒヒの雄と雌では体格差が大きい。オスはメスの2倍の大きさである。見た目で雌雄がすぐわかる。ヒヒは群れで生活するが、その構成は数グループに分かれるオスと一つにまとまったメスの群れと子どもたちの群れである。オスは日々喧嘩をしながら、群れの中での序列を決めている。最強のオスは多くのメスから寵愛を受ける。下位のオスの一匹は子持ちのメスザルに甲斐甲斐しく世話をしている。力の強さをアピールするのではなく、優しさを売りにしてメスの信頼を得ようとする。メスの発情期間は10日ほどであるとの説明があった。あるオスは一匹の発情したメスにぞっこんなのだが、嫌われて相手にしてくれない。その発情したメスはストーカー・ヒヒを嫌って優しさを売りにするオスのところに行って、ピンク色になったお尻を向けて誘っていた。優オスはストーカー・ヒヒと友達だったために、顔を背けて相手にしなかった。生殖のためのプロセスは多様で有り、儀式めいたものもあるが手順を間違えれば失敗する。本能という大枠はあるが、個体がもつ固有性も発揮される。それでもメスを追いかける。その行為が群のボスヒヒの目に留まり、暴力を基調とした制裁を受ける。犬歯剥き出しの凄い形相で闘いがあったが、力の差は歴然でボスヒヒの勝利に終わる。負けたストーカー・ヒヒは、誰か来て助けてよ、という鳴き声を発する。そこに優しさを売りにする例の優オスがやってくる。優オスがボスヒヒに闘いを挑む。2匹が戦っている間、ストーカー・ヒヒは発情したメスを追いかけて手込めにしようとする。結局、紆余曲折はあったが発情したメスはこのストーカー・ヒヒの一途なところに折れたのか、もうどうでもいいやと思ったか最後には受け入れた。アヌビスヒヒには他にドグエラヒヒとオリーブヒヒがいる。ドグエラヒヒは犬のような鳴き声をするところから名前がつけられた。
父よ、弛まない精神的な試みが、死の介入によって中途半端に終わることのないようにしてください。