microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の霞ヶ丘日記(28)

2012年11月25日(日)

埼玉地方は日本晴れである。気持ちの良い朝である。今日の日曜日の行楽地はどこも盛況であろう。昨日大阪市総合医療センターすみれ棟で火災が起きたが、大きな火事にならずにほんとに良かったと胸をなでおろしている。病院で勤務していて一番怖いことは火事である。自分では動けない患者様をお預かりしているので、他人事ではないニュースであった。

午後6時からBSプレミアム大河ドラマ平清盛(46)「頼朝挙兵」を見る。清盛は400年続いた京の都を福原(神戸)に移そうと計画する。一方で源氏が平家打倒に動き出す。折り鶴を英語でFolded paper craneという。日本の家ではこうはいかないだろうし、そもそも発想がないかも知れない。

癒えることは閉じることではなく、開放的であること、人も家も。


午後8時から、日曜美術館「GAMANの芸術 戦時下に刻まれた不屈の魂」を見る。日系アメリカ人たちは強制収容所に不当にも収容されてしまう。その収容所生活の中で日系アメリカ人たちは日用品・工芸品・絵画を作っていたことがわかり、一人の日系アメリカ人女性が発掘および収集に乗り出す。始めてから2010年(平成22年)首都ワシントンのスミソニアン博物館ギャラリーで収集作品展が「THE ART OF GAMAN」というタイトルで開催された。アメリカの観客は家や家財道具一切を失い自由さえ奪われた日系アメリカ人たちが、道具もない中で作り上げた作品に感動するとともに驚嘆の声を上げていた。ゲストは脚本家の倉本聰さんであった。このたび東京芸術大学美術館で同じ内容の展覧会開かれる。クラゲ(水母)。鳥類の骨格に似ているように思う。またガウディの建築と共通点があるように感じられる。






2012年11月27日(火)

自然はテキスタイルデザインの宝庫。わたしは猫舌です.










2012年11月30日(金)

午後8時10分頃からナショジオの番組「火星探査ローバー“スピリット”」を見る。探査機スピリット (Spirit)は2003(平成15年)年6月10日に打ち上げられ、2004年1月3日に火星のグセフクレーターに着陸した。2009(平成21年)年5月にトロイと名付けられた砂地を通過しようとした時に車輪が砂にはまり、身動きがとれなくなってしまった。2012年12月1日(土)午後9時10分頃に、アルカディア市ヶ谷で開かれた『吉原幸子全詩?』出版記念パーティーから帰宅する。外は非常に寒かった。ベッドの端に座ってご子息の吉原純さんが発行された非売品の『吉原幸子 草稿集』を、そっと覗いて見る。

「あの人たちにとって 愛とは

満ち足りることなのに わたしにとって

それは 決して満ち足りないと 気づくことなのだった」(吉原幸子

アンデイー・ウォーホル(Andy Wahol1928/昭和3年ー1987/昭和62年)作:デボラ・ハリー(1980年/昭和55年制作)。





2012年12月2日(日)

優しさとは、人が行き交う交差点のことである。

鳥には汗腺がないので、暑くなると水浴びなどをして体温を下げなければならない。

シャレル・ウ(Xarel·LO:カタロニア語) : 白葡萄の品種でスペイン、カタルーニャ地方が原産。カヴァとして知られているスペインの伝統的なスパークリングワインの生産に使用される。

オオフクロウ(英名:Brown Wood Owl): 東南アジアの熱帯雨林やネパールの山岳地帯など、アジアに広く分布する中型のフクロウ。 濃いオレンジ色の顔面に褐色の大きな目を持っているのが特徴。木々の間をすばやく飛ぶことが出来るため、野生のオオフクロウを見ることは稀なことです。トカゲ、ネズミ、小鳥、昆虫、魚などを捕食する。人と動物とが分かたれない幼年時代

午後6時からBSプレミアムで、平清盛(47)「宿命の敗北」を見る。平家と源氏側は富士川をはさんで対峙する。

午後9時から、NHKスペシャ中国文明の謎 第3集「始皇帝 “中華”帝国への野望」を見始める。中華思想がどのような経緯で生み出されてきたかを映像を通して説明している。「中華」という考え方を始めたのは秦の始皇帝である。秦の始皇帝は紀元前3世紀(BC221年)に春秋戦国の戦乱を終わらせ、中国文明において初めての統一王朝を築いた皇帝である。夏王朝の権威を継続することで、正当性を主張していく。秦は多民族を支配するために、夏王朝の権威を巧みに利用し、中華という世界観を完成させた。もともと中華は「中夏」ということであり、後に夏を華に変えたのであった。中とは中原を制するものが中国を支配するということで中国の中心域・真ん中の意味である。多民族国家中国が一つであり続けようとする統一のシステムである中華思想。そのためにどの王朝になっても共産党支配になっても大なり小なり中華思想の役割は変わらない。秦の始皇帝は皇帝の権力を絶対的なものにするために、宇宙にまで拡大させ不動の北極星を利用し、都の築城に当たっても北極星が重要な役割を果たしている。端的に言えば、皇帝が宇宙を支配する、宇宙をも支配する皇帝という絶対的な権力のためのアイデアであった。牛耳る、冊封体制、ちょうという言葉の由来が説明されている。






2012年12月3日(月)

イタリア中世、修道院の回廊。イタリア トスカナ州