microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の霞ヶ丘日記(20)

2012年9月1日(土)
午後11時からIMAGICA BSで、アメリカ映画「記憶の棘 」(2004年)を見始める。主役はニコール・キッドマン。亡き夫の生まれ変わり”と主張する少年がキッドマンが演じる女性の前に現れて、話は展開していく。








2012年9月2日(日)
午後6時頃に、ツクツクボウシが鳴いている。耳元で鳴いているように聞こえる迫力である。
午後6時10分からBSで大河ドラマ平清盛(34)「白河院の伝言」を観る。清盛は病に倒れる。その知らせは貴族や武士に動揺を与える。 午後7時からNHKニュースを見る。東京都の調査船が尖閣諸島を調査した。ヤギが生息していて、専門家によるとこれ以上増えると島の形状が変わる恐れがあ るとはなしていた。次は政治のニュースで、政治が大事なものだとはわかるがとてもまともに聞けない。政治にたいして距離がある。
午後7時半から、ダーウィンが来た生きもの新伝説シロフクロウ一家 北極圏の大冒険」を観る。5羽の子育てに奮闘するシロフクロウの親鳥。末っ子のヒナがなくなってしまう。
午後10時からETV特集「吉田隆子を知っていますか〜戦争・音楽・女性〜」を視聴する。はじめて吉田隆子という存在を知った。











2012年9月3日(月)
午前6時10分頃に起床する。洗面を済ませ、ベランダの植木に水やりをする。朝食をとりながらBSで、国際ニュースを見る。香港では北京中央政府が推し進 める愛国教育に対して、反対運動が起きている。中国における愛国教育とは裏を返せば、反日教育という面もある。イスラエル最高裁で無許可でヨルダン川西 岸に入植した三百人に対して強制退去の判決が出て、その執行が行われた。スペインのラホイ首相は近日中にドイツのメルケル首相と会談する予定である。スペ イン経済の雲行きが怪しくなっている。シャワーを浴びて出勤する。以前より涼しく感じられる。天候は曇天である。今日苛立つことがわたしを待ち受けている としたら、心穏やかに回避しようと思う。 月曜日の仕事を終えて帰宅の途につく。ホッとして空を見上げる。 午後9時からIMAGICA BSでアメリカのSF映画「イーオン・フラックス」を観る。制作年は2005年で監督はカリン・クサマ 。出演は主役にシャーリーズ・セロン、夫役にマートン・ソーカス。 未来都市ブレーニャには隠された秘密がある。その秘密を知るために、美しき女戦士イーオンが奮闘する。









2012年9月4日(火)
朝から日差しが強く眼を細めて駅まで歩いた。プラットフォームで汗を拭った。渋谷行きの電車に乗った。冷房が効いていて、生き返る。今朝は午前6時45分 頃に起床した。国際ニュースではベトナムと日本の協定で、日本で看護師及び介護士として働くことが出来る制度が始まるとベトナムの国営放送は伝えていた。 そのためには日本の国家資格を取得しなければならず、日本語の習得とともに極めて困難であることも同時に伝えていた。 午後7時半、埼玉地方西部は雷雨です。強く降っています。
午後9時から、プレミアムシネマで山田洋次監督が選んだ日本の名作100本〜喜劇編〜「拝啓天皇陛下様」を観る。監督は松本清張の作品を多く映画化した野 村芳太郎、主役に渥美清、他の出演者は長門裕之,左幸子、高千穂ひづる、中村メイコ藤山寛美などである。制作は松竹大船で、制作年は1963年。音楽は 芥川也寸志













2012年9月5日(水)
もう9月である。去年の今頃、どのような意識で生きていたのか、直ぐにはわからない。日記か何かに書き記していなければ、詳しく思い出すことはほぼ不可能 だろう。去年も猛暑が9月になっても続き、秋が短かったように記憶している。今年も夏が長く居座り、その分、秋が短くなってしまうのだろうか。夏の疲れが 出たのだろうか、昨日は背中の筋肉を痛めてしまった。今朝はいくらか良くなった。
午後7時半から、クローズアップ現代「混迷シリア 見えない出口」を見る。内戦状態のシリアでは自由シリア軍の内部でも意見の対立があって、今後のシリア 情勢は混とんとしている。現政権のアサド大統領は徹底抗戦を宣言している。内戦が長期化するにつれてシリア周辺国の代理戦争の様相を見せ始めている。宗教 観の対立、宗派間の対立、ロシアと中国は自国の権益を維持するために現政権を支持する立場にある。こうしている間にもシリアでは人々が血を流している。
午後10時から、歴史秘話ヒストリア「のんびり犬と暮らしたい〜上野のシンボル西郷さん」を見る。西郷さんの生きざまを再認識する。
午後10時55分から、探検バクモン「夢の珍獣ワンダーランド〜国立科学博物館」を見る。国立科学博物館の非公開収蔵庫をテレビで見せるのは初めてであるらしい。驚きの眼で見入った。驚きの連続である。収蔵数は世界の珍獣剥製など400万点にものぼるそうだ。










2012年9月6日(木)
アメリカでは年間約100万人が疥癬に罹患するそうだ。疥癬恐るべし。 朝からなんでこんなに暑いのだろう。駅に着いたら汗がいっせいに噴き出してきた。夏が去るのも寂しいが、こんなに暑いのではやりきれない。埼玉県はダムの水が枯渇してきたので、取水制限を始めた。暑さに負けず今日も精一杯の仕事をしようと思う。 先週BBCのニュースを見ていたら、バングラデシュで人権問題に取り組むイギリス人のグループが紹介されていた。その中で報告されていたのだが、バングラ デシュの売春婦の数は約20万人にものぼるそうだ。そしてその中には10代の少女たちもいて、大人びて見せるためにステロイド剤を飲ませられているという ことだった。当然のごとく少女たちはステロイド剤の副作用で苦しむことになる。バングラデシュの現実とわたしの現実とは接点がないという線引きをひかない ようにしたいと思うのだが。










2012年9月7日(金)
午前6時丁度ぐらいに起床して、ベランダの植物に水やりをする。テレビをつけBSプレミアムで、「クラシック倶楽部 - ジュリアード弦楽四重奏団 演奏 会 」を聴きながら朝の支度をする。ジュリアード弦楽四重奏団は1946年に結成された、世界を代表する弦楽四重奏団である。曲目はベートーベン作曲の弦 楽四重奏曲 変ロ長調 作品130「大フーガ付き」である。演奏者はバイオリンのジョゼフ・リンとロナルド・コープス、ビオラのサミュエル・ローズ、チェ ロのジョエル・クロスニック。収録日時は2011年11月2日で場所は紀尾井ホール。年輪を感じさせる馥郁たる素晴らしい演奏である。 過去の痛みの痕跡を人に察知されないように、わたしは花を愛でる。花はいつしか枯れ、痕跡は顕わになってしまう。動揺するわたしは口ごもりながら枯れ葉が落ちるように、その場を立ち去る。 仕事を終えて帰宅途中だが金曜日ともなると、帰りの電車の中での読書は難しい。座席に座って楽にするしかない。日々の労働が言葉を鍛えると信じたい。










2012年9月8日(土)
午前5時20分頃に目が覚めたが、小用をたして再び寝た。それから夢を見ていた。どんな夢だったか思いだそうとするのだが、思い出しきれない。午前6時 45分頃に夢から覚めた。起きて立ち上がり数歩歩くと体が重く感じられ、疲労感も感じた。洗面を済ませ、朝食をとりながら、国際ニュースを見る。台湾の馬 総裁が空から尖閣諸島を視察したそうだ。アメリカの失業率が発表されたが、オバマ大統領にとってはあんまり芳しくない数字であった。天候は曇天で暑くは感 じない朝である。今日も最善を尽くして、仕事をしようと自分に誓った。 文章を書くにあたっては、血の通った文章を書きたいと思う。血が通うとは情熱を伝え、意味あることを示し、新鮮な息吹きで読み手を満たすことです。 午後7時半から、プロフェッショナル 仕事の流儀「高倉健スペシャル」を観る。81歳で現役で先端を走っていることに驚きを感じる。観ながらジワッと涙がでてくるのはなぜなんだろう。
午後9時から、土曜ドラマスペシャル「負けて、勝つ 戦後を創った男・吉田茂(1)」を観る。吉田茂の息子で英文学者の吉田健一に、より興味を抱いてい る。吉田茂は文学者の息子より、三女の和子をお気に入りで重用していた。文学者は政治家から好かれ始めたら、危険信号かも知れない。
いいね!