microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の霞ヶ丘日記(11)

2012年3月21日(水)
埼玉地方のお天気は快晴です。風は冷たく感じられますが、気持ちのよい朝です。休み明けで体が重く若干動きが鈍いですが、元気に出勤しています。柳瀬川鉄 橋より富士山をしっかり見ようと待ち構えています。通勤電車は徐々に混雑してきました。 
☆午後7時半からヒストリーチャンネルドキュメンタリー映画 『ザ・ムーン』を鑑賞しています。1960年代においてアメリカ合衆国ソビエト社会主義連邦共和国に宇宙開発において遅れをとっていました。東西冷戦中 であったので自国の有利さを証明することが大事なことでした。当時のケネディ大統領が高らかに、人類初の月着陸を目指すと宣言しました。月探査計画はアポ ロ計画と名付けられました。映画は宇宙飛行士、ロケットエンジニア、NASAの責任者などのインタビューとロケット開発と宇宙飛行士の訓練などを映し出し ています。




2012年3月22日(木)
午後9時5分からNHKスペシャル 放送記念日特集「NHKと東日本大震災」を観ています。大震災報道が住民の生命を守れたのかを検証していきます。守れたのもあれば、守れなかったものもあります。残念でしかたがありません。





2012年3月23日(金)
午前6時7分頃からNHKBSプレミアムで「クラシック倶楽部 クラシック・アラカルト(8)ゲルハーヘル+アンドレア・ロスト」を鑑賞しています。バリ トンのゲルハ―ヘルは世界各地の歌劇場で大好評のマーラーを、親友のフーバーのピアノで熱唱しています。クリスティアン・ゲルハーヘルの歌った曲目はマー ラー作曲:「さすらう若者の歌から」・「子供の不思議な角笛から」・「若き日の歌から」でした。第2部はソプラノの名アリアであるアンドレア・ロストのリ サイタルで、ピアノ伴奏は浅野菜生子さんでした。曲目は歌劇「ドン・ジョヴァンニ」からと歌劇「椿姫」からと「ハンガリー民謡集」からでした。 
☆朝風呂 して元気に出勤しています。埼玉地方は曇天です。今日は富士山を仰ぎ見ることはかなわないと思います。明日も勤務ですが、全力で仕事に打ち込みたいと思い ます。





2012年3月24日(土)
今から出勤します。週末になるといささか疲れ気味ですが、明日がお休みなので、今日も全力で仕事に取り組みたいと思います。昨日は雨で寒かったのですが、今朝も埼玉地方は寒く感じられる曇天です。 
午後9時からIMAGICA BSアメリカ映画「遠い空の向こうに 」を鑑賞しています。NASAの技術者となったホーマー・H・ヒッカムJrの実話に基づいて、宇宙にロマンを感じる少年たちの群像を描いた作品です。監督 は映画『ロケッティア』で知られるジョー・ジョンストン監督で原題は「October Sky」です。上映時間は109分 で 制作年 は1999年です。出演者はジェイク・ギレンホールクリス・クーパー、クリス・オーウェンローラ・ダーンほかです。映画で描かれている場所はウェス ト・ヴァージニアの炭鉱町です。少年たちは大人たちの理解も得られることなく、ロケット制作を始めます。少年たちのロケット作りの動機は、1957年にソ 連から打ち上げられた人工衛星を夜空に見たことでした。最後まで応援してくれた少年たちの担任のライリー先生は、ホジキン病のために31歳で亡くなってし まいます。理解者を失うことは、希望を失うことに等しいことかもしれません。






2012年3月25日(日)
BSプレミアムで平清盛(12)「宿命の再会」を観ています。出家した待賢門院は重い病にかかり、亡くなってしまいます。鳥羽法皇は武士たちに季節外れと 思われる水仙を探すように命じます。鳥羽法皇水仙の花を病床にある待賢門院に届けたかったのです。水仙の花を探す途中で平清盛は10年前に京を離れて東国の修行に出ていた源義朝と、再会を果たします。 
☆途中からになってしまいましたが、午後10時40分頃からETV特集吉本隆明 語る〜沈黙から芸術 まで〜」を観ています。詩人・評論家の吉本隆明さんは3月16日(金)に87歳で亡くなられました。こころより哀悼の意を表します。この番組は以前に観た ことがあり、再放送だと思います。番組の最後に飼いネコが出てきた、印象的なシーンになっています。 
☆午後11時半よりディスカバリーチャンネルの番組 「(二)科学は歴史をどう変えてきたか:人体」を観ています。科学は近代になって天才的な孤高の学者一人がやるのではなく、教授と学生たちが協同して組織 的に行うものになってきました。プロイセンの研究所では何台もの顕微鏡がおかれ、生物の細胞に関する研究がおこなわれていました。カエルの卵の顕微鏡によ る研究で細胞が分裂することが分かりました。腹式顕微鏡を使ってイギリス人のロバート・フック(1635-1703)はコルクが何故、水に浮きやすく弾性 に富んでいるかを調べるために研究しました。その結果無数のcell(小部屋)から成り立っていることを発見します。細胞という重要な発見をしていたにも かかわらず、そのことの意義は注目されず長いこと埋もれていました。その細胞に再注目したのがプロイセンの首都ベルリンにあった研究所だったのです。番組 は遺伝子の発見について話しています。





2012年3月26日(月)
午前0時よりディスカバリーチャンネルの番組「(二)科学は歴史をどう変えてきたか:脳」を観ています。番組では17世紀まで脳はほとんど研究されていな かったと説明しています。デカルトの哲学を説明しています。デカルトは疑うことから哲学を始めます。感覚はヒトを欺くものだとデカルトは主張します。人間 を人間たらしめるものは思考であるとデカルトは結論します。有名な言葉「cogito ergo sum: 我、思う故に我有り」が生まれました。デカルトはすべてを疑って最後に残ったことものが「思考(理性)」だったのです。過去の脳の研究は解剖学 によるものと、心理学の立場から脳を研究するものとに分けて行われていました。現在では両方を取り入れた研究が進み、思考や感情や欲求について、驚くべき 事実が明らかになっています。フランスの解剖病理学の神経科医ジャン=マルタンシャルコーはヒステリーの研究をします。シャルコーはヒステリーの治療に 催眠療法を使いました。シャルコーの研究はヒトの無意識というものを浮かび上がらせることになりました。脳と精神の研究でシャルコー精神分析学の始祖と なり、弟子の一人がジクムント・フロイトだったのです。番組ではスペインの神経解剖学者サンティアゴ・ラモン・イ・カハールの業績を説明しています。カ ハールは中枢神経系の構造はニューロンで構成されている主張します。ニューロン説では個々のニューロンは細胞体と樹状突起と軸索からなっていて、シナプス と呼ばれる接合部によって連絡するというものです。電子顕微鏡の発明によってニューロン説が証明されました。番組ではアメリカ人の心理学者で行動分析学創始者であるバラス・フレデリック・スキナーの研究が紹介されています。番組ではレバーを押すと自動的に餌が出てくる仕掛けを施したラット用の箱型実験装 置スキナー箱を紹介しています。スキナーによれば人間の自由意思は幻想に過ぎないと言っているそうです。「エイムズの部屋」が紹介されています。錯覚を起 こす部屋なのです。脳は常に認識した世界を更新しています。 
☆午前1時よりディスカバリーチャンネルの番組:「地球・46億年の大変動(1)生命の誕 生」を観ています。原始太陽系のシュミレーションが紹介されています。ハートマン博士は一つの学説を発表します。それは月の誕生は地球と惑星の衝突で起き たものだというものでした。惑星同士の衝突をCG映像で見せています。衝突の結果、月が誕生します。その学説を有利にしたのが1964年に月の探査によっ て約400キログラムの月の石を地球に持ち帰りました。月の石の成分を調べると、地球の成分と非常に似ていたのです。4億年前のサンゴの化石を調べること によって、4億年前の地球の自転の速さを知ることができます。その結果を応用して月の誕生となった地球と惑星が衝突した時の地球の自転の速さを導き出して ゆきました。その結果は驚くべきものでした。なんとその当時の地球の自転の速さは約6時間だったことがわかりました。衝突したことで地球の自転の速さは遅 くなり現在のような自転速度になってきたのです。月の誕生により地球の地軸は24度ほど傾くことになり四季をうむことになりました。また惑星の衝突により 氷が解けて海を誕生させることにもなったと番組では説明しています。生命に必要なミネラルが海に流れ込み、海は生命の原始スープとなったと説明していま す。月の引力によって今では考えられない潮汐が発生していたのです。研究者の話によれば潮の流れは時速500キロにもなっていたというのです。その潮の流 れによって大地が削られて大量のミネラルが海に流れたと言っています。番組ではバクテリア誕生の話に移りました。 
☆埼玉地方は快晴で気持ちの良い月曜日 となりました。今から出勤します。今朝は富士山を観ることができると期待しています。皆様のそれぞれの地域でそれぞれの立場で活躍していることに勇気をい ただいています。わたしも今日やるべきことを意識を集中してやるつもりです。 
☆午後9時半ごろよりBSシネマで「幸せのちから」(字幕スーパー)を鑑賞 しています。監督はイタリア人のガブリエレ・ムッチーノ、脚本はスティーブン・コンラッド、音楽はアンドレア・グエッラ、衣裳デザインはシャレン・デイ ヴィス、編集はヒューズ・ウイボーン、出演はウィル・スミス、ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス、サンディ・ニュートン、ブライアン・ホウ、 カート・フラー、タカヨ・フィッシャーほかです。ガブリエレ・ムッチーノ監督は「7つの贈り物」でもウィル・スミスと組んで仕事をしています。映画の内容 ですが、実話に基ずいている映画で実在するクリス・ガードナーイリノイ州のシカゴで会社を経営する社長なのですが、一時はお金がなく息子をつれて路上生 活を送る程までに困窮します。クリス・ガードナーは数々のピンチに見舞われますが、子供に対する愛情を失わず勇気を奮い立たせて日々努力します。彼は医療 機器を病院へ売り込むセールスマンをしていましたが、なかなか売れず収入がほとんどない状態になり、やむを得ずホームレスの生活をすることになります。あ る日、高級車から降りてきた成功者にどうしたらあなたのようになれるのかを聴きます。それを聞いてからクリス・ガードナーは路上生活をしながら証券会社の 養成コースに入り訓練を受けます。それから階段を一つずつですが登っていき成功を収めていきます。この映画の見所は単なる成功物語としてのアメリカンド リームというのではなく、どん底のピンチにあっても一貫して父親が子供に注ぐ愛情であると思います。話題としてはこの映画でウィル・スミスが、実の息子 ジェイデン・スミスと共演していることです。子役のジェイデン・スミスも見事に演じていて、将来が楽しみです。制作年は2006年で、制作会社はアメリカ のオーバーブルック・エンターテインメント・プロダクションとエスケープ・アーティスツ・プロダクションの共同制作です。
☆何か自分に苦しいことが起きた時は、高山右近の生きざまを思い浮かべることがあります。正直言って高山右近が好きなのです。