microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の旭町日記(No.131)

平成15年10月11日(土)―2003年
   午前の半日の仕事を終えて、今日も池袋駅東口にある新文芸坐へ行き、映画を二本鑑賞した。一本目は午後3時から始まったオーストラリアの映画『ピアノ・レッスン』(原題:THE PIANO)・1993年制作でカンヌ映画祭パルムドール賞受賞及びアカデミー主演女優賞受賞他)だった。監督はジェーン・カンピオン氏、出演はホリー・ハンター他。この作品はビデオで鑑賞したことがあったが、映画館で観たのは初めてであった。
   二本目はアンドレイ・タルコフスキー監督の作品『サクリファイス』(原題「OFFRET」・1986年制作でスウェ-デンとフランスの合作/カンヌ映画祭批評家連盟賞・審査員特別賞・芸術貢献賞受賞)だった。午後5時10分から始まり終わったのは午後8時だった。出演者はスウェーデン人俳優のエルランド・ヨゼフソン。この作品はタルコフスキー監督の遺作となった。監督はこの作品が制作された1986年に、亡命地のパリで亡くなった。享年54歳であった。毎回、タルコフスキー監督の作品を観ると眠くなり断続的に寝てしまい、まともに観たためしがない。今回もそうだった。そのために同じ作品を何回も観る必要が出てくる。
   午後8時半頃に帰宅した。雨が降り出していた。洗濯物をベランダから取り込み、それからシャワーを浴びた。午後9時頃からテレビをつけてK1(大阪大会)の試合を見る。ボブ・サップ選手の試合は見ていてハラハラ、ドキドキする。新日本プロレスなどと違って緊張感があって試合に引き込まれてしまう。ボブ・サップ選手はいまだ格闘技家としては素人の域を出ていないように思われる。防御の姿勢がとれず、楽に相手に打撃を許している。倒すか倒されるかギャンブルのような試合を続けている。