microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の旭町日記(61)

平成15年6月13日(金)―2003年
   1995年2月号の『現代詩手帳―特集W・C・ウィリアムズとパターソン』を読了。ウィリアムズ・カーロス・ウィリアムズはエズラ・パウンド、T・S・エリオットに比肩するアメリカ現代詩人である。『パターソン』はモダニスト詩人ウィリアムズの代表作品である。本書の118ページにある原成吉氏の文章の中で紹介されていたウィリアムズのエッセイ「アメリカ的背景」の言葉に、大いによい刺激を受けた。「文化はものではない、行為なのだ。もし、じっと動かなければ、それは死んでいることになる。文化とは、ある場所に生きている生命との関係から土地の特性を認識することである。それには、その土地の土壌、植物、その地域内の知識レベルはもとより、その土地の気候、地形的特徴、相対的な大きさ、歴史、そして異文化、といったすべての要素が含まれる。これらの要素を引き上げる行為・・・それが文化だ。」これらの言葉はこれからの僕の活動のキーワードとなる。言い換えればマニフェストだ。原成吉氏はこの定義がゲーリー・スナイダ―のいう「バイオリージョナリズム」を思い起こさせるとも述べている。大変興味深い。
CSN1ム―ビ―・チャンネルで午後9時からアメリカ映画、ジョン・ランディス監督作品『The Blues Brothers』(1980年制作)を観る。脚本はダン・エイクロイドジョン・ランディス、撮影はスティーブン・カッツ、音楽はアイラ・ニューポーンとエルマー・バーンスタイン。出演者はジョン・ベルーシダン・エイクロイド、キャリーフィッシャー、レイ・チャールズその他。ブルース・ブラザーズは全米人気テレビ「サタデー・ナイト・ライブ」の人気者。
引き続いて午後11時半から1997年制作のフランス映画『ドーベルマン』を観る。監督はヤン・クーネン、出演者はヴァンサン・カッセルモニカ・ベルッチ他。気持ち悪くなるほどの拳銃によるヴァイオレンス。どんな想像力を持って見たら心穏やかになるのか。