microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の旭町日記(17)

平成15年4月21日(月)―2003年
   今日は50分ほど残業して、駅前で夕食を摂って七時十五分頃帰宅した。ニュースで野茂英雄投手が大リーグ通算100勝を達成したことと、ヤンキース松井秀喜選手の連続試合出場が途切れなかったことを知って、嬉しくなった。野茂投手の父方の故郷は長崎県五島列島有川町である。五島列島は西暦702年(大宝二年)の第七次遣唐船から759年(天平宝宇三年)の第十一次遣唐船の南島路の寄港地であった。それ以降は五島列島から直接、中国大陸へ向かった。第十六次遣唐使に同行した留学僧の中に、空海最澄がいた。空海は第一船に、最澄は第二船に乗船して五島田ノ浦から中国に向けて出発している。野茂という姓は有川町に多く見られる。野母崎半島の野母とも何か関係があるのかも知れない。五島列島を知るための本として、民族学宮本常一氏の『私の日本地図5 五島列島』がある。五島列島への旅を誘う本である。                        午後八時からNHKの番組『地球・ふしぎ大自然』を見る。ニュージーランド世界遺産の島、スネアーズ諸島とその島に棲息しているスネアーズペンギンの生態を知る。スネアーズペンギンの営巣地は海岸から片道4時間もかかるところにある。あの歩き方で4時間とは、往復で8時間、言葉がない。自然は驚異である。