microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の霞ヶ丘日記(76)

2014年(平成26年)9月13日(土)

午前8時10分に起床する。用を足す。洗面と歯磨きをする。上京している妹に電話をする。朝食の準備をする。お天気は日が差しているが,雲が多い。テレビをつけニュースを観ながら朝食を摂る。午前11時からNHKBSで「ベトナム1号線を行く(前編)」を、正午まで観る。旅人は三十歳になる氷川あさみさん。ベトナムのありのままの生活が良く伝わる内容だった。正午からNHKニュースを見る。対ロシア追加経済制裁が欧米で発表された。軍事的な衝突は双方ともに自嘲気味だが、経済制裁は徐々に厳しさをましている。ロシアもだまってはいないだろう。ロシアは報復の経済制裁を数日後に発表するだろう。痛み分けとならざるを得ない経済制裁合戦である。消耗戦となるだろう。日本も少なからず影響を既に受けている。為替レートは円安傾向にある。今日の1ドルは106.67円、1ユーロは137.96円である。日本もロシアに対して欧米と共同歩調をとっている。日本の対ロシア経済制裁集団的自衛権の考えに似ているように思った。日本政府はどうするのか。世界経済が悪化すれば、アベノミクスは糸が切れた凧のようになるおそれがある。それは消費税10%引き上げにも確実に、影響してくる。財布のひもは固くなり、デフレに舞い戻ってしまう。日本が今、ウクライナ東部から端を発した問題が、世界経済消耗戦に姿を変えた戦争に、巻き込まれていることを認識すべきだ。
僕はいるのだが、何処にいるのか見つからない。脳が喜ぶことを見つけることである。脳の伸びしろはまだある。失われたものに囚われるより、脳が発展できる可能性を見いだすことに意を注ぐべきである。洗濯し終わった衣類を浴室に干す。新たに洗濯を始める。午後3時20分頃から入浴する。午後4時頃に外出する。ヤオコーの二階で営業している裁縫店にズボンの裾上げを依頼する。午後8時頃から雷鳴が轟き、激しく雨が降り出した。怖くなるほどの雨量である。この雨の激しさは半端じゃない。どこかで犠牲者が出なければいいのだが、ちょっと心配である。
午後10時からNHKBSで、ドキュメンタリーWAVE「1億人が漂流する〜中国・都市大改造の波紋」を観る。中国の出稼ぎ労働者が都市に住み着き、新たなコミュニティーを形成していく。そういうなか、当局は都市開発をすすめるために、低所得者が多く住む城中村(じょうちゅうそん)と呼ばれる街を取り壊してゆく。低所得者の多くが出稼ぎ労働者たちである。その数は中国全土で1億人にものぼる。中国の社会問題から目を離さないようにしたいと思う。中国の今を理解するためには、必要な事である。








2014年(平成26年)9月12日(金)

午前5時30分に設定したアラーム音で目覚める。シャワーを浴びる。午前6時より仕事を開始する。午前7時半から職場の朝食をいただく。天気は久しぶりに青空が見えるお天気である。今日もしっかりとした仕事をしたいと思う。午後12時半頃から昼食を摂る。お弁当業者のお弁当を食べる。残業をして午後7時12分頃に職場を退出する。何時間職場にいただろう。早く家へ帰りたい。外に出るともう暗くなっていた。バスを4分ほど待つ。待つ間、そよ風が疲れた僕を労るように吹いてくれた。心地良かった。空腹を覚え始める。つらく、きびしいと感じるときもある仕事だが、仕事あってのわたしである。午後8時45分頃に帰宅する。食後は疲れて、何もする気力がなかった。眠る。







2014年(平成26年)9月11日(木)

午前2時半頃に目覚めてしまう。小用を足す。なかなか眠れず。iPhoneでニュースを読む。NHKのBSでよく見ていた、黒木奈々キャスターが胃ガンと診断され病気療養のため、番組を降板していた。先日、違う人が番組に出ていたので、遅い夏休みを今とっているのかなと、思っていた、早くよくなって復帰して欲しい。ちなみに彼女は上智大学仏文卒で、英語とフランス語をはなすトリリンガルだそうだ。誰にとっても健康問題は、最優先事項である。午前5時34分に目覚める。しばらくしてから、起床する。用を足す。洗面と歯磨きをする。お風呂を追い焚きする。朝食を作る。朝食後に入浴する。入浴中にT字型の安全剃刀で髭を剃る。入浴後、体重計に乗る。微増。出勤の準備をする。午前7時20分頃に出勤する。お天気は曇天。折りたたみ傘を持参する。普通に歩いて駅へ向かう。通勤急行池袋行きの電車に乗る。ドアの横に立ち、座席の端の金属板にもたれて読書をした。途中の駅で始発の各停池袋行きの電車に乗り換える。読書を続ける。バスに乗り換える。ローソンで昼食となるお蕎麦とおにぎりを買って、職場へ向かう。午前8時50分から仕事を開始する。今日は宿直で、職場に泊まる。仕事は厳しい。油断は禁物である。緊張感を持つとともに、伸びやかな気持ちで仕事に当たりたい。







2014年(平成26年)9月10日(水)

午前5時10分頃に目覚める。小用を足す。再び寝床へ。iPhoneでニュースを読む。世界は目まぐるしく動いている。僕は僕の道を歩む。この道は旅の途上の道である。この旅は自分に帰る旅である。この道は危険な道でもある。命を長らえるためのサバイバル術も身につけておく必要がある。年齢とともに未知の領域へ、足を踏み入れる。この道を歩むための知識が必要となる。同じような道を歩んだ人の著作を読むことは、良い忠告となり里程表ともなる。今日も僕は僕の旅を続ける。旅の途上にあって、創造的であることは、重要なことである。それを気付かせてくれるのが、俳人松尾芭蕉の「奥の細道」ではないだろうか。
午後4時半頃から雨が降ってきた。帰りはびしょ濡れになるかもしれないと思った。午後5時半に職場を退出する。外に出ると、雨はあがっていた。バッグの中に置き傘を持ってきたが、必要がなかった。いや、まだわからない。途中で降り出すかもしれない。ひょっとしたらゲリラ豪雨になるかもしれない。4分ほど待って、路線バスに乗る。運転手の真後ろに座る。眠くなってきた。また雨が降ってきた。バスを降りるときには傘を開いた。帰りの電車では読書した。駅に着いたら、雨は降っていなかった。ここは埼玉県で都心より離れたところにあり、距離がある。
僕は心のリハビリテーションを必要としている。ここで言うリハビリテーションを日本語にすると、更生という言葉になる。僕は僕の尊厳を取り戻さなければならない。何故に尊厳が失われたのか。一つは罪によるもの。その罪は身近な人を憎み、悪意に満ちた言葉を心の中で投げつけた。罪は誰に帰属するのか。僕の罪は僕自身に帰属する。誰のものでもなく、僕の本質から切り離すことができないのだ。どうにもならないものを、僕は抱え込んでいる。それは悪だ。







2014年(平成26年)9月9日(火)

こほろぎや
     たたみのうえの
            火けしつぼ
                  
                 (川喜田半泥子 作)






2014年(平成26年)9月8日(月)

午前5時10分頃に目覚める。夜中に一度、起きて小用を足した。15分頃に起床する。用を足す。洗面をする。テレビをつける。錦織圭選手の活躍を紹介していた。朝食の準備をする。忘れ物をしないように注意しながら、出勤の準備をする。急いで洗濯物をネットから取り出して、浴室に干す。歯磨きをしてから、電気カミソリで髭を剃る。午前7時8分に出勤する。お天気は曇天。折りたたみ傘を持参する。準急池袋行きの電車に乗る。吊革を持って読書をする。路線バスに乗り換える。最後尾の座席に座る。ローソンで買い物をしてから、職場へ向かう。午前8時50分から仕事を開始する。午後5時半に職場を退出する。数分待って路線バスに乗る。運転手の真後ろの席に座る。何も考えずただボーっとして、車窓からの景色を見る。東上線の電車に乗り換える。午後6時3分発の成増行きの電車に乗る。東武ストアでトマトとブドウ等を買ってから帰宅する。







2014年(平成26年)9月7日(日)

午前中はミサに与った。雨が降り、雨がやみ、雲間から日が差し、時は過ぎていった。それなのに悲しみは、居座り続けている。悲しみの水源は何処にあるのだろう。悲しみは平然と食事をとり、お風呂に入り、連絡しあって、悲しみの大きさを競い合っている。悲しみに囚われている限り、未来は姿を現さないだろう、希望の未来は来るだろうか。喜びは草むらの一陣の風のよう、悲しみはいつまでも廃墟にならない蟻塚のようだ。







2014年(平成26年)9月6日(土)

午後6時56分頃にに職場を退出した。外はもう暗くなっていた。1週間の仕事を終えてホッとしたことを、バスの座席に座ってから感じた。読書も鈍いのは相変わらずだが、進んでいないわけではない。単に知識の蓄積に精力を傾けるのではなく、意味の発見に力を注ぎたい。意味には方向性が縫い合わさっていて、その方向へ歩み出すことが出来る。意味あることは行き止まりではないということだ。僕にとって読書は意味あることの探求の端緒となるものだった。意味の探求から次に、何がしかの実践を行うことが大切なこととして浮上してくる。読書だけで事足りるということではない。その実践も大それたことを想定しているわけではない。日常生活の中で出来るものの実践である。







2014年(平成26年)9月5日(金)

午前5時10分頃に目覚める。しばらくしてから起床する。小用を足す。洗面と歯磨きをする。洗濯し終わった衣類を洗濯機から取り出し、ネットのzipperを開けて衣類とタオルを一枚一枚取り出して、一度はたいて皺を伸ばしてから浴室に干す。電気カミソリで髭を剃る。テレビをつけて各国のテレビ局が放送するニュースを試聴しながら、朝食を摂る。イギリスのウェールズで開かれているNATOの首脳会議が取り上げられていた。ウクライナのプロシェンコ大統領も参加していた。首脳会議の数日前にロシアのプーチン大統領とプロシェンコ大統領が電話会談を行い、停戦の合意がなされたという報道が流れた。果たしてそのようなことが現場で出来るものかどうか、甚だ疑問である。親ロシア派軍が直ぐに停戦するとは、今までの動きを見ていると思えない。停戦できる程のリーダーシップを発揮する人が、いないように思う。NATO軍とロシア軍の全面戦争は抑止力が働いているのであり得ないが、ウクライナ軍と親ロシア派軍の小競り合いは続くと思われる。NATO軍は千人規模の即応部隊を立ち上げ、ボーランドなどの東欧に駐屯させ、ロシアに睨みをきかせるだろう。ロシア軍の兵力は約120万人である。ロシアに対する経済制裁がどれほど有効か、注目している。ロシアは中国との関係が益々、重要になってくる。中国はロシアから天然ガスと最新の武器を購入したいだろう。ロシアは経済制裁が打撃とならないように、巨大市場である中国との貿易を拡大させてゆくだろう。決済は国際通貨のドルで行う方が、無難かと考えるだろう。ロシアのシベリア地方は人口の減少に歯止めがかかってない。結びつきが強くなればなるほど、シベリアは中国の経済圏に組み込まれてゆくだろう。このような状況になる前、ロシアはシベリア地方が、中国経済圏に飲み込まれることを嫌っていた。その改善策の一つとして、バランスを取るために日本との関係を強化している矢先だった。安部首相とプーチン大統領ソチオリンピック前後に今まで以上に会談を重ね、個人的な深まりを得ようと努めていた。日本はプーチンが大統領にある間に、領土問題を早期に解決して、日露の平和条約締結を目論んでいた。それがウクライナ問題によって暗礁に乗り上げてしまった感じである。今秋のプーチン大統領の来日は極めて難しいがウクライナ問題が好転するならば、または日本政府がロシアに対する経済制裁を中止するならば、訪日の可能性はあるだろう。極東シベリア地方における中国のこれ以上の台頭はロシアも望んでいない。温暖化によって、欧州と極東との北極海航路が開かれれば、ロシアと中国は利害調整をしなければならなくなるだろう。ウクライナ問題に戻れば、ウクライナ側は厳冬がやって来る前に解決したいだろう。暖房を取るための燃料の確保が何よりも重要である。ウクライナ経済は破綻していると私はみている。これ以上の戦費は逆立ちしても出てこない。外国の援助がなければ、戦争を続けることは出来ない。







2014年(平成26年)9月4日(木)

信じることの中に、感じることが内包されている。一字一句をないがしろにしない姿勢を貫くこと。このことは誰からも課されたわけではないが、自分に課せられたものだといつしか信じるようになった。自分の中で話し言葉と書き言葉が、あまりにも違い過ぎるのも居心地が悪い。思いを伝えるためには、ともに過不足なくありたい。