microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の旭町日記(No.111)

平成15年9月6日(土)―2003年

 夜、NHKスペシャル『大仏はなぜ破壊されたのか』を観る。今から1500年も前に作られたアフガニスタンバーミヤン仏像遺跡は西暦2001年3月に、アフガニスタンタリバン政権とウサマ・ビンラディン率いる過激派テロ集団・アルカイダによって破壊された。国際社会がもっとアフガニスタンの現状を知っていれば9・11テロは防げていたかも知れないと番組をみて思った。ウサマ・ビンラディンが資金力にものをいわせて、タリバンの最高権力者オマルを操っていく過程がよく分かった。
 午後10時から午後11時半までNHK教育番組のETVスペシャル『人に壁あり・解剖学者・養老猛司―今年一番のベストセラー「バカの壁」を語る、死者と向き合って見えてきたこと、新興宗教に向かう学生の心』を観る。養老氏の昆虫学者としての姿に興味を持った。少年のような顔になって昆虫採集をしていた。全生物の約8割が昆虫であることを考えれば、私たちはあまりにも昆虫のことを知らな過ぎる。また36歳で肺結核で亡くなった父親を回想する場面は親子の不思議な絆を感じさせた。