microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の旭町日記(52)

平成15年6月3日(火)―2003年
  職場の玄関に巣を構えているツバメは、孵化した雛に盛んに餌を運んでいる。昼休みに観察していると、三羽の雛は小さいながらも大きく口を開けて、親鳥から口移しに餌を貰っている。見ているだけで心が和む。元気に育って欲しい。都市鳥類研究会が行った東京駅3キロ四方のツバメの営巣調査では、1985年が44箇所、2000年が18箇所と減少傾向にある。そのうちに東京など大都市ではツバメが見られなくなるのではないかと心配になってくる。ツバメは毎年同じ巣に戻ってきて子育てをする。都市の再開発などで巣が壊されている。また巣の原料となる泥土も見つけられなくなっている。さらに悪いことに建物の外壁が滑りやすい物に変わっていて、巣が出来にくくなっているのだ。都市のツバメの天敵はカラスである。ツバメが人のいるところに巣を作るのもカラス対策である。今の流行の巣は裏通りで管理人が居る、ビル一階駐車場の蛍光灯もある天井であるらしい。