microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の旭町日記(24)

平成15年4月29日(火)・緑の日―2003年
   午前中、NHKの番組『空海が夢見た宇宙―高野山1200年の至宝』を見る。                                            夜、12チャンネルの番組『ガイアの夜明け』を見る。番組では発展する中国の裏側で、自由市場による競争で国営企業が次々に競争に負けて、倒産している現実を放送していた。日本の職安にあたる労務市場は失業者であふれていた。失業者の中で40歳以上の人の再就職は困難を窮めていた。画面に出ていた46歳の男性は今まで勤めていた仕事の殻から抜け出せずにいて、新しい競争社会についていけない表情を見せていた。映画監督であれば、シナリオ化して1本の映画を作れると思いながら番組を見ていた。取材場所は重慶であった。どこも官僚主導の組織は競争原理が働く自由市場では、生き延びることが出来ない組織であることを再認識させた。経済発展著しい中国だが、日向があれば陰もある。中国の陰のほうに目を注ぐようにしたい。