microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の日記(No.128)

平成15年10月4日(土)―2003年
   午前中の半日の仕事を終えて、池袋駅東口側にある新文芸坐へ行き、ヴィム・ヴェンダース監督作品の映画を二本鑑賞した。一本目は午後2時45分から上映された『ベルリン・天使の詩』(1987年制作/カンヌ映画祭監督賞受賞作品/カラー、一部モノクロ/上映時間128分)。出演はブルーノ・ガンツソルヴェイグ・ドマルタンピーター・フォークほかだった。脚本は監督自身とピーター・ハントケ。音楽を担当したのはユルゲン・クニ―パー。ヴェンダース監督はこの映画を小津安二郎フランソワ・トリュフォーアンドレイ・タルコフスキーに捧げている。内容はピーター・フォーク演じる人間の姿をした天使が、人間の女性に恋をする物語である。
   二本目は午後5時5分から始まった『パリ・テキサス』(1984年制作/イーストマン・カラー/上映時間146分/カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品・国際批評家連盟賞受賞作品)。出演はハリー・ディーン・スタントン、ナターシャ・キンスキー、ハンター・カースン他。脚本はサム・シェパード、音楽担当はライ・クーダー、ク―ダーのギター演奏が映像によく馴染んでいて、心に沁みた。ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)は1945年8月14日にドイツ・デュッセルドルフで生まれた。1967年に創立されたミュンヘン映画大学に一期生として入学する。1970年に卒業制作として彼にとって初長編となる『都会の夏/キンクスに捧ぐ』を発表している。他の作品に『ゴールキーパーの不安』(1971年制作)・『都会のアリス』(1973年制作)・『まわり道』(1975年制作)・『さすらい』(1976年制作)・『東京画』(1983年制作)等がある。これらの作品はレンタルビデオ店で借りて観た。映画館に足を運んで観た作品は『時の翼にのって』(1993年制作)・『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(1999年制作)である。