microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の旭町日記(No.116)

平成15年9月13日(土)―2003年
   午後9時15分から午後10時までNHKスペシャル『テロを止めた対話』を観る。ノルウェー政府は国際テロ組織に指定されているスリランカの「解放のトラ」と対話を始める。スリランカの内戦状態を止めさせるためである。これは異例なことである。9・11同時多発テロ以降、アメリカなどはテロ集団を力で抑えこみ始めていたからである。アルカイダをはじめとするイスラム過激派はアメリカ軍の壊滅作戦を受けている。パレスチナハマスイスラエルの攻撃対象である。ノルウェー政府はそのような国際テロ組織集団に対して国際的に厳しい状況の中で、「解放のトラ」と粘り強く信頼関係を築きながら、平和への対話を4年半に渡って続けていった。その結果スリランカ政府と「解放のトラ」は無期限の停戦を結ぶことになった。ちなみに民族的には政府軍はシンハラ人で解放のトラはタミル人である。