microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の旭町日記(No.114)

平成15年9月10日(水)―2003年
   NHKの番組『その時歴史が動いたジャンヌ・ダルク』を観る。17歳の田舎の少女が自国を救おうと、立ち上がる姿には感動を覚える。怒りを覚えるのは彼女を火あぶりの刑に処した教会の姿勢である。ジャンヌ・ダルク(1412−1431)はフランス東部のドンレミ・ラ・ピュッセル村の農家の娘であった。村の名前のピュッセルはフランス語で「娘」という意味であるが、ジャンヌ・ダルクはフランスでピュッセルと呼ばれている。1920年にバチカンは彼女を聖女の位に上げた。17歳の田舎の農家の娘が国を救うといって戦場の最前線で戦い、勝利を収めた。それにもかかわらず自国の権力者たちからいわれのない嫌疑をかけられ、最後には火あぶりの刑に処せられた。しかし20世紀になって信仰の対象ともなる聖女の位を持った。私には興味の尽きない物語である。