microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の旭町日記(No.103)

平成15年8月28日(木)―2003年
  半日の仕事を終えて東武東上線と地下鉄有楽町線と地下鉄新宿線を乗り継いで、神田神保町にある岩波ホールへ行った。映画『氷海の伝授』(カナダ・イヌイット人ザカリアス・クヌク監督作品)を観るためである。この作品は2001年カンヌ国際映画祭カメラドール賞(新人監督賞)を受賞している。他にも世界各地の映画祭で賞を受賞している。カラー映画で上映時間は2時間52分。撮影はスタッフ唯一の白人ノーマン・コーン、音楽はクリス・クリリー、衣装はミシェリン・アマックとアツアト・アッキティック。脚本は5人いるがその内の共同制作者でもあるポール・アバク・アンギリックは映画が完成する前に癌で亡くなっている。彼の妻もその後病死している。映画はこの2人に捧げられている。内容はイヌイットに数百年も前から伝わる物語である。そして驚いたことにバフィン島が舞台の一つになっていた。