microcosmos  4

日々の思索

本村俊弘の旭町日記(86)

平成15年7月30日(水)― 2003年
   帰宅後にNHKの番組『その時歴史が動いたスパイ・ゾルゲ』を観た。キャスターの松平定知アナウンサーがロシアのモスクワへ行き、取材したものであった。間諜ゾルゲが日本で得た情報がいかに当時のソビエトにとって重要であったかがわかった。ゾルゲからの情報がなかったならば、独裁者スターリン独ソ戦(ロシア側の呼称は大祖国戦争)においてどういう決定を下しただろうか。独裁者スターリンゾルゲからの「日本軍は今年中においては、北進せず南進する。」という情報を得て、ソ満国境に展開していたシベリア機甲師団を急遽、首都モスクワにシベリア鉄道を使って移動させた。独裁者ヒットラーの軍隊は首都モスクワに100kmと迫っていたのだった。それまでソビエト軍は劣勢であった。戦況がシベリア機甲師団の投入でソビエト軍の反転攻勢となっていった。またノモンハン事件において日本帝国陸軍が大敗したのも、ゾルゲからの情報によって事前に日本帝国陸軍の動向を察知してソビエト軍が軍隊を集結させていたからだった。
   午後11時から『哺乳類大自然の物語―木の上のアスリート』を観る。登場した動物はモモンガ、ガラゴ、テナガザル、アカハナグマだった。